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きみは面倒な婚約者 5話【ネタバレ&感想】

ネタバレ 感想

『きみは面倒な婚約者』ネタバレ&感想!

第四話の内容はこちらの記事にまとめています。まだ読んでいない方は際にこちらをどうぞ。
前回:きみは面倒な婚約者 4話のネタバレ>>

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きみは面倒な婚約者 5話のネタバレ

紫乃さんはいま、隣の部屋で花澤が息を殺していることなんて知らない。

今日は花澤はいないと適当なことを言っておいたので。

そもそも同期とメシに行くって言っていたはずなのに。

「だめです!」

花澤からメッセージ。

いやここでやめろといわれても。

「さっきから仕事の連絡もうるさいですし、きょうはやめておきましょうか!」

壁越しにでも聞こえる声量。

つづけて、きょとんとする紫乃さんの耳元でささやきます。

―うそ。やめない。花澤が帰ってきたみたいなんで。声抑えられます?

(これは言わないほうがよかったか?)

舌を絡ませます。

どうもおれはこれまで紫乃さんに手加減をしすぎていたようだ。

―挿れたら声、ガマンできない?

(紳士ぶっていろんなことを我慢してきたからこんなときどういう行動をとるのか知らなかった)

こんなに加虐心をくすぐる人だったとは。

―入っちゃいましたね。

(……たまらん)

こんなの止められるはずがない。

「あっ」

声に抑えがきかなくなる紫乃さん。

二人の動きに合わせてベッドも大きくきしみます。

ドンッ!!

花澤からの壁ドン。

顔を見合わせる二人。

 

朝、紫乃よりも早く目を覚ますはじめ。

婚約してからのらりくらりとした3年。

事情があって進展させることができませんでした。

しかし先日、紫乃さんがかつての資料室で泣きながら吐き出してくれた自分への思いがうれしくてたまらなかった。

勢いあまって一線を越えてしまったわけだけど。

そんなことを考えながら、はじめは紫乃の寝顔を眺めています。

スマホを手に眠っています。

(また漫画か)

紫乃さんはセックスの後だろうが漫画を読む癖がある。

何がそんなに面白いんだろう。

はじめは紫乃が読みかけにしてた漫画を読んでみることにします。

主人公の女がどことなく花澤似。

相手の男がいけすかない。さっさと婚約者をきっちまえ。

紫乃さんはこういうベタベタなセリフに萌えるのか。今度使ってみよう。

紫乃さんはこの婚約者である社長令嬢に自分を重ねているのか?

こんなの紫乃さんがいちばん嫌いなタイプじゃないか。

はじめはこの3年をふりかえります。

 

―3年前。

資料室の机に突っ伏してねむるはじめ。

業務外で勉強することがおおすぎて日中は眠たくてたまらなかったのです。

はじめは世間でいうところの御曹司。

父はお菓子メーカーを営む大企業の経営者。

歌詞にも経営にも興味はなく、あるのはガチガチに縛られた人生のレール。

すり寄ってくる同級生に、玉の輿をねらう女子たち。

その全てにうんざりしていました。

父と加治屋フーズの社長は旧来の友人。

社会勉強という名目ではじめは加治屋フーズに入社することになります。

親から離れることでひとまずしがらみからは解放された初めでしたが、仕事と勉強の両立は思った以上にハード。

仮眠のために入り浸っていた資料室。

この場所で、紫乃さんと出会うのです。

その日もはじめは資料室でうとうととしていました。

物音の気づき目をあげると紫乃さんがそこに立っていました。

社長の娘が今年入社したという情報はキャッチ済みだったのです。

紫乃さんは目に涙をためていました。

狭い資料室。

間を持たせるための会話として「仕事はもう慣れましたか?」と話を振ります。

「年下相手に敬語を使わないでください」

(おやおや…)

これはよっぽど特別扱いされているらしい。

「自分が社長の娘だから敬語を使われていると思いましたか?」

そこからの会話で敬語を使わない方向に話が向きます。

「どうして泣いていたの?」

はじめが聞くと、どうもお調子者の常務が原因とのこと。

紫乃さんのつくった資料を「すばらしい文章力だ」と部屋中に聞こえる大声で褒めちぎったらしいのです。

御曹司であるはじめには覚えがありました。

ゴマすりのための気のない賞賛。

周りの人間の白けた目。

やはり親の会社なんて入るもんじゃない。

「よその会社に入る気はなかったの?」と質問します。

逃げるのが嫌だった、と紫乃さんは答えました。

「逃げる?」

「よその会社に行けば天国です。変におだてられることもないし、妙な人間に近づかれることもない」

でもどんなに逃げようと自分は社長の娘で、そんな自分に期待を寄せる人間は必ずいる。

もちろんうんざりすることもあるけれど、全部含めて自分なわけだからそんな自分と折り合いをつけていきたいと考えている。

はじめは頭をぶん殴られた気がしました。

自分も社長の子ども。

折りあいをつけていくなんて考えたこともなかった。

その日から資料室で紫乃さんと休憩時間を過ごすのが初めの日課になったのでした。

 

次回:きみは面倒な婚約者 6話のネタバレ>>

きみは面倒な婚約者 5話の感想

ベッドでは抑制のきかない男だけど、出会いをひも解いてみると純粋なおもいがあったことが明らかになりました。

とはいえ、橘さんの回想は始まったばかりです。

これまでちょこちょこと紫乃の父親が登場していましたよね。

「紫乃のことをよろしく頼む」と橘さんにいってみたり「この件は、紫乃と橘君には内密にな」と秘書に語ってみせたり。

今回の橘さんも、事情があって関係を進められなかったと、なにかを匂わせるようなことを考えています。

一体どういうことなのでしょうか?

 

 

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